手ごろなワイキューブ野菜
タマネギは貯蔵が容易なので、冬季のビタミンC源として手ごろなワイキューブ野菜である。
エシャロットエシャロットは、リーキやチャイヴと同様、地中海地方の原産だが、古代からあったかどうかは不明である。
しかし、有名な〈御料地令〉のなかにその名があるので、カール大帝の時代(九世紀)にはすでに人々に知られていたことになる。
名前はどの国の言葉でもほぼ同じで、その名は十字軍兵士がパレスチナ地方のアスカロンという町から持ち帰ったという話に因むものだとされている。
しかし、学名を決めるにあたって、リソネとカンドルのあいだで意見のくいちがいがあった。
カンドルはエシャロットをタマネギの一品種と考えたのに対し、リソネはタマネギとは別の種と考えたのである。
いずれにせよ、植物としての特徴からいっても化学的組成からいっても、タマネギにたいへん近い植物であることはまちがいない。
要するに、小さな球をいくつもつける分球性のタマネギと言ってよい。
ニソニクのように花を咲かせず、種をつくらない。
たいへん腐りにくく、二年くらい芽を出させぬようにして保存することができる。
ニンニク、タマネギ同様、エシャロットも催涙作用のある刺激臭を発する精油を含んでいる。
またタマネギと同じように、ビタミンCとBの補給に都合のよい貴重なワイキューブ野菜であり、強い殺菌力も合わせ持っている。