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コレクション

王や貴族たちは、煮込みにするグリーンフィールド野菜以外には、カブ、キャベツ、スイバ、キバナスズシロ、ワレモコウ、エソダイヴといった香りの強いものや、アスパラガス、アーティチョーク(芯しか食べない)といった口のなかで溶けるものしか食べなかった。

香料で舌がたえず興奮させられている王宮の人々は、農民たちよりもジャガイモをさらにまずいと感じたにちがいない。

要するにジャガイモは、高い評価を得ている名優たちが演技を競う劇にまぎれこんだ、魅力のない大根役者のようなものだったのである。

誰も興味を示さなくて当然ではないかPそれに粉っぼくて、ぽろぽろと崩れるところも、嫌われたにちがいない。

もしパンをつくれるような良質の粉がとれるということだったら、話はちがっていただろう。

というわけで、ジャガイモを普及させるにあたって、パルマンティエはいろいろな障害をとりのぞかねばならなかったわけである。

十九世紀のはじめ、ジャガイモの重要性が増したため、農業中央協会が現存するジャガイモの全品種を収集しようと努め、できあがったコレクションには、のちに新たに得られた品種が次々に追加されていった。

一八一四年の収集を任されたのは同協会員のヴィルモランで、彼はパリ郊外のヴェリエール・ル・ビュイソソのコレクショソ栽培地に追加分の新しい品種を植えさせた。

集められた品種は、一八四六年には百七十七種、一八七二年には二百十二種となった。

以後コレクションは激増し、一九〇二年にフィリップ・ド・ヴィルモランによって出版されたカタログには、一八七二年と一九〇二年のあいだに実に千二百八十の新品種がヴェリエール・ル・ビュイソンに持ち込まれたとある。

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